季語 WORDS FOR A SEASON.
季語、ひとつ。景色が、ひらく。
書きたい景色から、言葉を探す。意味と、似た語の違いを知る。あなたが見た一瞬に、合う季語を見つけるための小さな歳時記です。
100の言葉 · 五つの季節 · 意味と違いを添えて
一語から、見えるものFIELD NOTE / 01
風光る
か・ぜ・ひ・か・る 春 / 5音
風は、見えない。
光を返すものが、
その通り道を教えてくれる。
干したシャツの袖が返り、
白い面が一瞬こちらを向く。
五つの季節
同じ道も、
違う言葉になる。
花、風、水、暮らし。
知っている季節を、もう一度。
違いから、選ぶ
似ている。
でも、見えるものが違う。
春雨
はるさめ
春に降る、細かく穏やかな雨。
傘の縁に小さな滴が並ぶ。強い雨音ではなく、布や土が少しずつ湿る変化を描くと静かな雨になります。
春の雨
はるのあめ
春という季節の雨を広く表す言葉。
駅前の傘、雨樋の音、濡れた靴。細い雨に限定せず、目の前の降り方を具体的に添えられます。
春雨は細く穏やかな降り方に寄る語。春の雨は降り方を限定しない言い方です。強い雨音を中心にするなら、春の雨の方が場面を狭めません。
書くための読みもの
言葉を選ぶ、
その前と、そのあと。
katonoboの季語集
自分が見たものを、
自分の言葉に。
季語は、景色を見るための入口。
言葉に合う景色を作るより、見た景色に合う言葉を選ぶ。