時雨
しぐれ
晩秋から冬の初めに、さっと降ってはやむ雨。ここでは冬に分類します。
景色と、描写のヒント
描ける景色
濡れた石と、もう明るくなった空。雨の強さより、降る・やむの移り変わりに焦点を合わせます。
書き始める問い
雨がやんだ後も、音が残っていた場所はどこでしたか。
違いを確かめる
時雨と夕立
時雨は晩秋から初冬の降る・やむの変化、夕立は夏の急な強雨。短い雨というだけで交換せず、季節と降り方を確かめます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
季語 WORDS FOR A SEASON.
白い息、落葉の音、日向の椅子。寒さと小さな暖かさが隣り合う冬を、20の言葉から探します。
言葉の索引
語の中の「景色と、描写のヒント」をひらくと、
観察の問いと似た語との違いが読めます。
冬の20語から探します。 全100語から探す
この集は100語の収録です。言葉を短くするか、音数・景色の条件を広げてみてください。
しぐれ
晩秋から冬の初めに、さっと降ってはやむ雨。ここでは冬に分類します。
濡れた石と、もう明るくなった空。雨の強さより、降る・やむの移り変わりに焦点を合わせます。
雨がやんだ後も、音が残っていた場所はどこでしたか。
時雨は晩秋から初冬の降る・やむの変化、夕立は夏の急な強雨。短い雨というだけで交換せず、季節と降り方を確かめます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
こはる
冬の初めの、春のように穏やかで暖かな日和。
日の当たる椅子と冷たい廊下。季節全体が暖かいのでなく、その日その場所の暖かさを捉えます。
日向から日陰へ移ると、何が変わりましたか。
残暑は秋に残る夏の暑さ、小春は冬の初めの穏やかな暖かさ。同じ暖かい日でも、季節の位置と肌の感覚が異なります。
冬晴は晴れた天気、小春は冬の初めの穏やかな暖かさ。空が晴れていても冷たい日はあり、明るさと気温を同じに扱いません。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
ゆき
冬に空から降る雪。また、降り積もった雪。
降っている粒か、積もった面か。音を吸う道と、踏んだときの音を並べると静けさにも差が出ます。
手をつける前の雪と、歩いた後の雪はどう違いますか。
雪は降る粒や積もる面、氷柱は滴る水が凍った垂直の形。空や道を広く見るか、軒先の一点を見るかで選びます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
おちば
木から散った葉、また葉が散ること。季語としては冬に分類します。
色よりも、集まった場所や踏んだ音。一本の木から離れた葉が、風で別の場所へ寄っていきます。
葉は、道のどんな凹みや角に集まっていましたか。
紅葉は色づく葉、落葉は散った葉や散る動き。ここでは紅葉は秋、落葉は冬です。枝を見るのか、道に集まった葉を見るのかを確かめます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
こがらし
秋の終わりから冬の初め、木の葉を落とすように吹く冷たい強風。
枝や紙を大きく動かす風。肌の寒さに加え、物が飛ぶ向きや人の姿勢を見ると力が伝わります。
風に向かって歩く人は、どこをかばっていましたか。
木枯は葉を落とすような冬の初めの強風、北風は風の来る方角が中心。同じ風でも、飛ぶ葉と扉を押す向きでは手がかりが違います。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
きたかぜ
北から吹く風。冬の季語として扱います。
扉を押し返す風、向きのそろった旗。風の強さより、来る方角を確かめたい場面にも使えます。
風を避けるため、どちら側へ移動しましたか。
木枯は葉を落とすような冬の初めの強風、北風は風の来る方角が中心。同じ風でも、飛ぶ葉と扉を押す向きでは手がかりが違います。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
しも
冷えた地面や物の表面に付く、氷の結晶。
車の窓、畑の葉、白い縁。水滴と違い、触れる前に細かな形や白さが見えます。
日向になった部分から、どんな順番で消えましたか。
露は水の粒、霜は氷の結晶。秋と冬の分類だけでなく、触れる前の形や、日が当たった後の消え方にも違いがあります。
霜柱は土の下から立つ氷、霜は物の表面に付く結晶。白い地面という見た目だけでなく、横から見た高さを確かめます。
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しもばしら
地中の水が凍って、地面を押し上げた柱状の氷。
土の下から立ち上がる細い氷。白い面ではなく、土を持ち上げる形と踏んだ音を見ます。
踏まずに横から見ると、土はどれくらい浮いていましたか。
霜柱は土の下から立つ氷、霜は物の表面に付く結晶。白い地面という見た目だけでなく、横から見た高さを確かめます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
つらら
滴る水が凍り、細長く垂れ下がった氷。
軒から伸びる先端と、その下の滴。長さだけでなく、一本ずつ違う太さを比べられます。
いちばん長い氷柱の先には、滴がありましたか。
雪は降る粒や積もる面、氷柱は滴る水が凍った垂直の形。空や道を広く見るか、軒先の一点を見るかで選びます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
ふゆのつき
冬の夜空の月。秋の季語の月と区別するため、冬を添えた語。
澄んだ空の月と、白い息。月自体の形より、月を見ている体の寒さを一緒に置けます。
月を見る間、息はどちらへ流れていましたか。
冬の月は冬、季節を添えない月は秋に分類します。寒い夜を描きたい場合、冬の月とすると季節の読みを明示できます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
ふゆばれ
冬の、晴れた天気。
空は明るいのに、手すりは冷たい。明るさと暖かさを同じものにせず、両方を確かめて描きます。
光を受けていても、冷たかった物は何ですか。
冬晴は晴れた天気、小春は冬の初めの穏やかな暖かさ。空が晴れていても冷たい日はあり、明るさと気温を同じに扱いません。
季節の参照:日本伝統俳句協会「冬日和」 · 分類・音数の前提
かれの
草が枯れた冬の野原。
背の低い草、残る茎、遠くまで通る視線。空っぽとまとめず、まだ残っているものを拾います。
夏には見えなかった遠景が、見えていましたか。
枯野は冬の野の枯れた草、山笑ふは春の山の芽吹き。場所の広がりに加え、残った茎とほどける色の違いを観察します。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
いきしろし
寒い空気の中で、吐く息が白く見えること。
会話の一言ごとに白い息が出て消える。言葉の意味を説明せず、息の長さや向きで場面を描けます。
黙っているときと話すときで、白い息はどう違いますか。
息白しは寒さで見える体の反応、手袋は寒さに備える道具。会話の一瞬か、鍵のために片手を外す動作かで場面が変わります。
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たきび
屋外で薪や落葉などを燃やす火。季語としては冬に扱います。
顔の片側だけ暖かい、背中は冷たい。火の色に加え、火を囲む人の位置も観察できます。
火に近い手と離れた手では、動きが違いましたか。
焚火は外の火と周囲の寒さ、炬燵は室内の足もとの暖かさ。暖かいという共通点より、暖かさが体のどこに届くかを描き分けます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
こたつ
足もとを温める、布団を掛けた暖房具。
天板の上と布団の下に別々の生活がある。取りに行きたい物が遠い、その距離も場面になります。
立ち上がる前に、何へ手を伸ばしましたか。
焚火は外の火と周囲の寒さ、炬燵は室内の足もとの暖かさ。暖かいという共通点より、暖かさが体のどこに届くかを描き分けます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
てぶくろ
寒さから手を守るために着けるもの。
片方を外して鍵を探す。着けたままではしにくい動作に、冬の生活の具体性があります。
手袋を外したのは、どんな小さな用事のためでしたか。
息白しは寒さで見える体の反応、手袋は寒さに備える道具。会話の一瞬か、鍵のために片手を外す動作かで場面が変わります。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
ゆずゆ
冬至などに、柚子を浮かべて入る湯。
湯の上をゆっくり回る実、触れた皮の香り。行事の説明より、その一回の湯の様子を描きます。
柚子は、湯のどこに集まっていましたか。
柚子湯は冬の湯に浮く実、雑煮は新年の椀にある餅。湯気を描く場合も、入浴か食事かで手の動きや匂いが変わります。
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さざんか
冬に花を咲かせる山茶花。
垣根の花と、地面に散った花びら。枝の全景より、花の下にたまる色を見てみます。
咲いている花と散った花びらでは、どちらが明るく見えますか。
山茶花は垣根の木の花や散る花びら、水仙は地面近くの細い葉と香り。花の位置、素材、近づく距離を比べます。
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すいせん
冬に香りのある花を開く水仙。
細い葉の間に白い花が向きを変えて咲く。色と香りに加え、花の顔の向きにも違いがあります。
花は、窓や道のどちら側を向いていましたか。
山茶花は垣根の木の花や散る花びら、水仙は地面近くの細い葉と香り。花の位置、素材、近づく距離を比べます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提
としのくれ
一年が終わろうとするころ。
買い物の袋、片付ける机、減る暦。慌ただしいという説明より、いつもと違う一つの用事を置きます。
年の終わりだからした、具体的な動作は何ですか。
秋の暮はここでは秋の夕方、年の暮は一年の終わり。暮という同じ字でも、一日の時間と年の時季を分けて選びます。
季節の参照:季語一覧 PDF 20–25ページ · 分類・音数の前提