給食や大量調理では、食材の「実際に使う量」と「購入する量」が同じとは限りません。
特に、にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、果物などは、皮・芯・ヘタ・種などを取り除くため、購入した量すべてを料理に使えるわけではありません。
このページでは、必要な可食部量と廃棄率を入力して、廃棄率込みの購入量・発注量を計算できます。 「料理に使いたい量は分かっているけれど、実際に何kg買えばよいか分からない」というときに使ってください。
この計算結果は目安です。実際の発注量は、施設の基準、食材の状態、下処理方法、在庫状況、提供人数の変動、発注単位、調理時のロスなどを考慮して調整してください。
廃棄率込み発注量計算ツール
必要な可食部量と廃棄率を入力すると、実際に購入・発注する量の目安を計算できます。
必要な可食部量と廃棄率を入力して「発注量を計算する」を押してください。
※この計算結果は目安です。実際の発注量は、食材の状態、下処理方法、在庫状況、発注単位、施設の基準などを考慮して調整してください。
廃棄率込み発注量計算ツールの使い方
このツールでは、次の項目を入力して、廃棄率を考慮した購入量を計算します。
| 入力項目 | 意味 | 入力例 |
|---|---|---|
| 必要な可食部量 | 皮・芯・ヘタなどを除いた、実際に使いたい量 | 2,000g |
| 廃棄率 | 購入量のうち、通常使わずに取り除く部分の割合 | 20% |
| 在庫量 | すでに使える状態で手元にある量 | 500g |
| 発注単位 | 1袋・1ケース・1パックあたりの量 | 1,000g |
必要な可食部量と廃棄率だけでも、購入量の目安を計算できます。 在庫や発注単位が分かっている場合は、それも入力すると、実際の発注数に近い形で確認できます。
廃棄率込み発注量の計算式
廃棄率込みの購入量は、必要な可食部量を可食部率で割って計算します。
| 計算したい内容 | 計算式 |
|---|---|
| 可食部率 | 100% − 廃棄率 |
| 廃棄率込みの購入量 | 必要な可食部量 ÷ 可食部率 |
| 在庫差し引き後の発注量 | 廃棄率込みの購入量 − 使用できる在庫量 |
| 発注単位数 | 在庫差し引き後の発注量 ÷ 発注単位を切り上げ |
たとえば、廃棄率が20%なら、可食部率は80%です。 必要な可食部量が2,000gなら、購入量は次のようになります。
2,000g ÷ 0.8 = 2,500g
つまり、料理に使いたい量が2,000gでも、廃棄率20%なら、購入量は2,500gが目安になります。
「廃棄率分を足す」だけではない点に注意
廃棄率20%だからといって、必要量に20%を足すだけでは、正しい逆算にならない場合があります。
たとえば、可食部として2,000g必要で、廃棄率20%の場合を考えます。
- 間違いやすい計算:2,000g × 1.2 = 2,400g
- 正しい考え方:2,000g ÷ 0.8 = 2,500g
廃棄率20%とは、「購入量のうち20%が廃棄され、80%が使える」という意味です。 そのため、必要な可食部量から購入量を出すときは、可食部率で割って逆算します。
具体例1:可食部量2,000g、廃棄率20%の場合
料理に使いたい可食部量が2,000gで、廃棄率が20%の食材を発注する場合です。
- 必要な可食部量:2,000g
- 廃棄率:20%
- 可食部率:80%
購入量は次のように計算します。
2,000g ÷ 0.8 = 2,500g
この場合、購入量の目安は2,500g、つまり2.5kgです。
具体例2:1人分40gを50食分、廃棄率20%で発注する
1人あたり40gの可食部が必要で、50食分を用意する場合です。
- 1人分量:40g
- 食数:50食
- 廃棄率:20%
まず、必要な可食部量を計算します。
40g × 50食 = 2,000g
次に、廃棄率20%なので、可食部率80%で割ります。
2,000g ÷ 0.8 = 2,500g
この場合、購入量の目安は2,500gです。 人数と1人分量からまとめて計算したい場合は、発注量計算ツールも便利です。
具体例3:在庫を差し引く場合
廃棄率込みの購入量が2,500gで、使える在庫が500gある場合です。
2,500g − 500g = 2,000g
この場合、新しく発注する量の目安は2,000gです。 ただし、在庫は実際に使える状態の量として確認してください。
具体例4:1袋1kg単位で発注する場合
在庫差し引き後の発注量が2,000gで、1袋1kg単位で発注する場合です。
2,000g ÷ 1,000g = 2袋
この場合、発注数は2袋が目安になります。
もし発注量が2,300gで1袋1kg単位なら、2.3袋となるため、実際には3袋が目安になります。
このツールが向いている食材
廃棄率込みの発注量計算は、次のような食材で特に役立ちます。
- 皮をむく野菜:にんじん、じゃがいも、大根など
- 芯やヘタを取り除く野菜:キャベツ、ピーマン、トマトなど
- 種や皮を除く果物:りんご、みかん、メロンなど
- 骨や脂身を取り除く肉・魚
- 下処理で重量が変わりやすい食材
ただし、実際の廃棄率は食材の状態や下処理方法によって変わります。 標準的な目安だけでなく、施設の実績や現場の感覚も合わせて確認してください。
廃棄率込み発注量を計算するときの注意点
可食部量を入力する
このツールでは、必要な可食部量を入力します。 つまり、皮・芯・ヘタなどを取り除いたあとに、実際に料理に使いたい量です。 購入前の量ではなく、料理に入れる量として考えると分かりやすくなります。
廃棄率は固定ではない
同じ食材でも、鮮度、大きさ、皮のむき方、カット方法、納品状態によって廃棄率は変わります。 ツールの結果は目安として使い、施設の過去実績や現場の基準に合わせて調整してください。
在庫は使える量だけ差し引く
在庫量を入力する場合は、実際に使える状態の量だけを差し引いてください。 保存状態が悪い、使用期限が近い、すでに一部使用しているなどの場合は、全量を差し引かない方がよい場合があります。
発注単位に合わせる
実際の発注では、1kg袋、5kg箱、1ケースなど、決まった単位でしか注文できないことがあります。 必要量を出したあと、発注単位に合わせて切り上げるか、在庫や別献立で調整するかを判断してください。
仕込み・加熱ロスは別に考える
このツールは、主に廃棄率から購入量を逆算するためのものです。 加熱や水切りなどでさらに重量が変わる場合は、仕込み量計算ツールまとめや 歩留まり計算ツールも確認してください。
廃棄率込み発注量と一緒に使いたいツール
- 発注量計算ツールまとめ|給食・大量調理の食材発注を自動計算
- 給食・大量調理の計算ツールまとめ|発注量・廃棄率・塩分・買い物リスト
- 発注量計算ツール|人数・1人分量・廃棄率から必要量を自動計算
- 発注量の計算方法|給食・大量調理で必要な食材量を出す基本
- 在庫を差し引いた発注量計算ツール|必要量から在庫分を引いて計算
- ケース・袋・パック単位の発注数計算ツール|端数切り上げ対応
- 廃棄率・可食部率計算ツールまとめ|購入量と仕込み量を逆算
- 可食部率計算ツール|購入量から使える量を計算
- 廃棄率から購入量を逆算するツール|必要な可食部量から計算
給食・大量調理の廃棄率込み発注量をまとめて管理したい方へ
食材ごとの廃棄率、可食部量、在庫、発注単位を保存できるアプリ版を検討中です。 今はWeb上の計算ツールを中心に整備していますが、よく使う食材の廃棄率を登録して、食数が変わったときに発注量をすぐ再計算できる機能も検討しています。
興味がある方は、今後のページ下部やお知らせ欄でご案内する「アプリ版に興味あり」ボタンからお知らせください。
よくある質問
廃棄率込みの発注量はどう計算しますか?
必要な可食部量を可食部率で割って計算します。 廃棄率が20%なら可食部率は80%なので、必要な可食部量を0.8で割ります。
廃棄率20%なら、必要量に20%足せばよいですか?
必要な可食部量から購入量を逆算する場合は、20%を足すのではなく、可食部率で割ります。 たとえば2,000g必要で廃棄率20%なら、2,000g ÷ 0.8 = 2,500gです。
可食部量とは何ですか?
可食部量とは、皮・芯・ヘタ・種などを取り除いたあと、実際に料理に使える部分の量です。 発注量を考えるときは、まず必要な可食部量を出し、そこから購入量を逆算します。
廃棄率と可食部率はどう違いますか?
廃棄率は、購入した食材のうち使えない部分の割合です。 可食部率は、購入した食材のうち実際に使える部分の割合です。 廃棄率が20%なら、可食部率は80%です。
在庫がある場合はどうすればいいですか?
廃棄率込みの購入量から、使用できる在庫量を差し引きます。 ただし、在庫の状態や使用期限、施設の管理ルールを確認したうえで差し引いてください。
計算結果をそのまま発注してもいいですか?
計算結果は目安です。 実際の発注では、施設の基準、食材の状態、下処理方法、在庫状況、発注単位、調理時のロス、過去の実績などを確認して調整してください。
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