給食や大量調理では、最終的に提供したい量だけを用意しても、実際には足りなくなることがあります。
食材は、皮むき・カット・下処理で減ることがあります。 さらに、加熱、水切り、煮込み、焼き、揚げなどの調理工程でも重量が変わることがあります。
そのため、仕込み量を考えるときは「最終的に必要な量」から逆算して、下処理前・加熱前にどれだけ準備するかを見積もることが大切です。
このページでは、必要な仕上がり量、廃棄率、加熱・調理ロス率を入力して、仕込み前に必要な量を計算できます。 給食、施設調理、飲食店の仕込み、大量調理の発注前確認に使ってください。
この計算結果は目安です。実際の仕込み量や発注量は、食材の状態、下処理方法、調理方法、調理機器、施設の基準、過去の実績などを考慮して調整してください。
仕込み量計算ツール
必要な仕上がり量、廃棄率、加熱・調理ロス率から、仕込み前に必要な量を計算できます。
入力して「仕込み量を計算する」を押してください。
※この計算結果は目安です。実際の仕込み量は、食材の状態、下処理方法、調理方法、施設の基準、過去の実績に合わせて調整してください。
仕込み量計算ツールの使い方
このツールでは、最終的に必要な量から、調理前・下処理前に必要な量を逆算します。
| 入力項目 | 意味 | 入力例 |
|---|---|---|
| 必要な仕上がり量 | 最終的に用意したい量 | 4,000g |
| 加熱・調理ロス率 | 加熱や水切りなどで減る割合 | 10% |
| 下処理の廃棄率 | 皮・芯・ヘタなどを取り除く割合 | 20% |
| 在庫量 | 今回使える食材の量 | 500g |
| 仕込み・発注単位 | 1袋・1ケースなどの単位量 | 1,000g |
「食数」と「1人あたりの仕上がり量」から必要な仕上がり量を出すこともできます。 また、必要な仕上がり量がすでに分かっている場合は、その量から直接逆算できます。
仕込み量計算の基本式
仕込み量は、最終的に必要な量から逆算します。 加熱・調理ロスと下処理ロスを分けて考えると、計算しやすくなります。
| 計算したい内容 | 計算式 |
|---|---|
| 必要な仕上がり量 | 1人あたりの仕上がり量 × 食数 |
| 加熱後歩留まり率 | 100% − 加熱・調理ロス率 |
| 加熱前に必要な量 | 必要な仕上がり量 ÷ 加熱後歩留まり率 |
| 下処理後歩留まり率 | 100% − 下処理の廃棄率 |
| 仕込み前に必要な量 | 加熱前に必要な量 ÷ 下処理後歩留まり率 |
| 在庫差し引き後の必要量 | 仕込み前に必要な量 − 使用できる在庫量 |
ポイントは、最終的に必要な量から「加熱で減る分」「下処理で減る分」を順番に逆算することです。
具体例1:仕上がり量4,000gから仕込み前量を逆算する
最終的に4,000gの仕上がり量が必要で、加熱・調理ロス率が10%、下処理の廃棄率が20%ある場合を考えます。
- 必要な仕上がり量:4,000g
- 加熱・調理ロス率:10%
- 加熱後歩留まり率:90%
- 下処理の廃棄率:20%
- 下処理後歩留まり率:80%
まず、加熱前に必要な量を逆算します。
4,000g ÷ 0.9 = 約4,444g
次に、下処理前に必要な量を逆算します。
4,444g ÷ 0.8 = 約5,556g
この場合、最終的に4,000gの仕上がり量を用意したいなら、仕込み前の必要量は約5,556gです。
具体例2:50食分の仕込み量を計算する
1人あたり80gの仕上がり量を、50食分用意する場合です。
80g × 50食 = 4,000g
必要な仕上がり量は4,000gです。 ここから、加熱・調理ロス率10%、下処理の廃棄率20%を考えると、仕込み前の必要量は約5,556gになります。
つまり、50食分の仕上がり量4,000gを用意するには、下処理前に約5.6kgを準備するのが目安です。
具体例3:在庫を差し引く場合
仕込み前に必要な量が5,556gで、使える在庫が500gある場合です。
5,556g − 500g = 5,056g
この場合、新たに準備・発注する量は約5,056gです。 ただし、在庫は実際に使える状態の量として確認してください。
具体例4:1kg袋単位で準備する場合
在庫を差し引いた必要量が5,056gで、1袋1kg単位で発注する場合です。
5,056g ÷ 1,000g = 5.056袋
端数を切り上げると、6袋が目安になります。
発注単位に合わせたい場合は、ケース・袋・パック単位の発注数計算ツールも使ってください。
仕込み量と発注量の違い
仕込み量は、調理前に準備したい量です。 発注量は、在庫や発注単位、納品ロットなどを考えて、実際に注文する量です。
| 項目 | 意味 | 確認すること |
|---|---|---|
| 仕込み量 | 下処理前・加熱前に準備する量 | 廃棄率、加熱ロス、歩留まり |
| 発注量 | 実際に注文する量 | 在庫、発注単位、納品単位、保存場所 |
仕込み前に必要な量が分かったら、実際の発注では在庫や発注単位を確認してください。 発注量全体を計算したい場合は、発注量計算ツールまとめも確認すると便利です。
仕込み量を計算するときの注意点
下処理ロスと加熱ロスを分けて考える
皮むき・カットで減る量と、加熱・水切りで減る量は、同じ「減る量」でも意味が違います。 仕込み量を正確に考えたい場合は、下処理の廃棄率と加熱・調理ロス率を分けて入力してください。
ロス率は食材や調理方法で変わる
同じ食材でも、鮮度、大きさ、カット方法、加熱時間、調理機器、調理方法によって、下処理後重量や加熱後重量は変わります。 計算結果は目安として使い、施設の実績や現場判断に合わせて調整してください。
調味料や水分は単純に同じ考え方で扱えない場合がある
食材の重量計算には使いやすい考え方ですが、調味料、水分、油、香辛料などは、調理方法や味付けによって調整が必要な場合があります。 施設の基準や試作結果に合わせて確認してください。
発注量には在庫や単位も関係する
仕込み前に必要な量が分かっても、実際の発注では在庫、発注単位、納品単位、予備食なども関係します。 在庫を差し引く場合は、在庫を差し引いた発注量計算ツールも確認してください。
衛生管理・保存期間・アレルギー対応は施設基準を確認する
このページは、仕込み量や重量変化の計算を補助するものです。 衛生管理、保存期間、食中毒対策、アレルギー対応、病院食・治療食などの判断は、施設や自治体の基準、専門家の確認を優先してください。
仕込み量計算と一緒に使いたいツール
- 仕込み量計算ツールまとめ|大量調理の下処理・歩留まり・必要量を計算
- 給食・大量調理の計算ツールまとめ|発注量・廃棄率・塩分・買い物リスト
- 下処理後重量計算ツール|皮むき・カット後の量を計算
- 加熱後重量計算ツール|加熱による重量変化を考慮して計算
- 歩留まり計算ツール|仕込み前後の重量から歩留まり率を計算
- 希釈計算ツール|原液と水の量を倍率から計算
- 廃棄率・可食部率計算ツールまとめ|購入量と仕込み量を逆算
- 発注量計算ツールまとめ|給食・大量調理の食材発注を自動計算
- ケース・袋・パック単位の発注数計算ツール|端数切り上げ対応
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よくある質問
仕込み量はどう計算しますか?
最終的に必要な仕上がり量から、加熱・調理ロスと下処理の廃棄率を逆算して計算します。 必要な仕上がり量を加熱後歩留まり率で割り、さらに下処理後歩留まり率で割ると、仕込み前に必要な量を出せます。
廃棄率と加熱ロスは同じですか?
同じではありません。 廃棄率は、皮・芯・ヘタなどを取り除く下処理のロスです。 加熱ロスは、加熱や水切りなどの調理工程で重量が変わる割合です。
必要な仕上がり量から仕込み前量を出せますか?
はい。 必要な仕上がり量を、加熱後歩留まり率と下処理後歩留まり率で順番に割ることで、仕込み前に必要な量を逆算できます。
歩留まり率とは何ですか?
処理前や加熱前の重量に対して、処理後・加熱後にどれだけ残るかを表す割合です。 たとえば、5,000gが4,000gになった場合、歩留まり率は80%です。
仕込み量をそのまま発注量にしてよいですか?
仕込み前に必要な量は、発注前の目安です。 実際に発注する場合は、在庫、発注単位、納品単位、保存場所、施設の運用ルールを確認してください。
調味料や水分にも使えますか?
重量変化を考える目安として使える場合もありますが、調味料や水分は味付けや調理方法によって調整が必要です。 施設の基準や試作結果に合わせて確認してください。
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