給食や大量調理では、加熱前の食材重量と、加熱後に残る重量が同じとは限りません。
食材は、煮る、焼く、炒める、揚げる、蒸す、水切りするなどの工程で、水分が抜けたり、逆に水分を含んだりして重量が変わることがあります。
たとえば、加熱前に3,000gあった食材が、加熱後に2,400gになった場合、加熱後の歩留まり率は80%です。 このような重量変化を見込んでおくと、仕上がり量や仕込み量を考えやすくなります。
このページでは、加熱前重量と加熱後歩留まり率から、加熱後重量を計算できます。 また、必要な加熱後重量から、加熱前にどれだけ用意すればよいかを逆算することもできます。
この計算結果は目安です。実際の加熱後重量は、食材の状態、カットサイズ、加熱時間、調理方法、調理機器、水分量、施設の基準などによって変わります。仕込み量や発注量は現場の判断に合わせて調整してください。
加熱後重量計算ツール
加熱前重量と歩留まり率から、加熱後に残る重量を計算できます。
入力して「計算する」を押してください。
※この計算結果は目安です。実際の加熱後重量は、食材の状態、加熱方法、加熱時間、調理機器、施設の基準に合わせて調整してください。
加熱後重量計算ツールの使い方
このツールでは、次の2つの方法で加熱後重量を計算できます。
| 計算方法 | 入力するもの | 分かること |
|---|---|---|
| 加熱前重量から計算 | 加熱前重量、加熱後歩留まり率 | 加熱後重量、加熱ロス量、加熱ロス率 |
| 必要な加熱後重量から逆算 | 必要な加熱後重量、加熱後歩留まり率 | 加熱前に必要な量 |
加熱前の量が分かっていて、加熱後にどれくらい残るかを知りたい場合は「加熱前重量から計算」を使います。 最終的に必要な仕上がり量から、加熱前に必要な量を知りたい場合は「必要量から逆算」を使ってください。
加熱後重量の計算式
| 計算したい内容 | 計算式 |
|---|---|
| 加熱後重量 | 加熱前重量 × 加熱後歩留まり率 |
| 加熱ロス量 | 加熱前重量 − 加熱後重量 |
| 加熱ロス率 | 100% − 加熱後歩留まり率 |
| 必要な加熱前重量 | 必要な加熱後重量 ÷ 加熱後歩留まり率 |
| 加熱後歩留まり率 | 加熱後重量 ÷ 加熱前重量 × 100 |
加熱後歩留まり率が80%の場合、加熱前重量の80%が加熱後に残るという意味です。 たとえば、加熱前重量が3,000gなら、加熱後重量は次のようになります。
3,000g × 0.8 = 2,400g
具体例1:加熱前3,000g、歩留まり率80%の場合
加熱前重量が3,000gで、加熱後歩留まり率が80%の場合です。
- 加熱前重量:3,000g
- 加熱後歩留まり率:80%
加熱後重量は、次のように計算します。
3,000g × 0.8 = 2,400g
加熱ロス量は、次の通りです。
3,000g − 2,400g = 600g
この場合、加熱後重量は2,400g、加熱ロス量は600gです。
具体例2:必要な加熱後重量4,000gから逆算する
最終的に加熱後重量として4,000g必要で、加熱後歩留まり率が80%の場合です。
必要な加熱前重量は、次のように計算します。
4,000g ÷ 0.8 = 5,000g
この場合、加熱前に5,000gを用意する必要があります。
具体例3:加熱前2.5kg、歩留まり率85%の場合
加熱前重量が2.5kgで、加熱後歩留まり率が85%の場合です。
2.5kg × 0.85 = 2.125kg
gで考える場合は、2.5kgを2,500gとして計算します。
2,500g × 0.85 = 2,125g
この場合、加熱後重量は約2,125gです。
具体例4:食数から加熱前量を考える
1人あたり80gの加熱後重量を、50食分用意したい場合です。
80g × 50食 = 4,000g
必要な加熱後重量は4,000gです。 加熱後歩留まり率が80%なら、加熱前に必要な量は次のようになります。
4,000g ÷ 0.8 = 5,000g
つまり、50食分の仕上がり量4,000gを用意したい場合、加熱前に約5kgが必要です。
加熱後重量が変わりやすい調理例
加熱による重量変化は、食材や調理方法によって大きく変わります。
- 焼く:水分や脂が抜けて重量が減りやすい
- 炒める:水分が抜けて重量が減ることがある
- 揚げる:水分が抜ける一方で油を吸う場合がある
- 煮る:煮汁を含むか、水分が抜けるかで変わる
- 茹でる:水分を含む食材と、水切りで減る食材がある
- 蒸す:比較的水分を保ちやすいが、食材によって変わる
同じ食材でも、カットサイズ、加熱時間、火加減、調理機器によって加熱後重量は変わります。 施設でよく使う食材は、実測値を記録しておくと、次回以降の仕込み量計算に役立ちます。
加熱後重量と下処理後重量の違い
加熱後重量と下処理後重量は、どちらも重量変化を扱いますが、見る工程が違います。
| 項目 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 下処理後重量 | 皮むき・カット・ヘタ取り後に残る量 | 調理前の仕込み量確認 |
| 加熱後重量 | 煮る・焼く・炒めるなどの加熱後に残る量 | 仕上がり量・提供量の確認 |
| 歩留まり率 | 処理後・加熱後に残る割合 | 下処理前後・加熱前後の両方に使える |
下処理後重量を確認したい場合は、下処理後重量計算ツールを使ってください。 仕込み前後や加熱前後の歩留まり率を出したい場合は、歩留まり計算ツールも便利です。
加熱後重量を計算するときの注意点
加熱後歩留まり率は固定ではない
同じ食材でも、調理方法、加熱時間、火加減、カットサイズ、調理機器によって加熱後歩留まり率は変わります。 計算結果は目安として使い、施設の実績や試作結果に合わせて調整してください。
下処理ロスとは分けて考える
皮むきやカットで減る下処理ロスと、加熱で変わる重量変化は別に考えると分かりやすくなります。 より正確に仕込み量を出したい場合は、下処理後重量を出したあと、加熱後重量を計算する流れがおすすめです。
煮汁やソースを含めるか確認する
煮物や汁物では、食材だけの重量を見るのか、煮汁やソースを含めた仕上がり量を見るのかで数値が変わります。 献立や施設の管理方法に合わせて、何を重量に含めるか確認してください。
必要量から逆算する場合は歩留まり率で割る
加熱後に必要な量から加熱前重量を逆算する場合は、必要な加熱後重量を加熱後歩留まり率で割ります。 歩留まり率80%なら、0.8で割ります。
発注量には在庫や発注単位も関係する
加熱前に必要な量が分かっても、実際の発注では下処理ロス、在庫、発注単位、納品単位なども確認する必要があります。 発注量まで考える場合は、発注量計算ツールまとめを確認してください。
加熱後重量計算と一緒に使いたいツール
- 仕込み量計算ツールまとめ|大量調理の下処理・歩留まり・必要量を計算
- 給食・大量調理の計算ツールまとめ|発注量・廃棄率・塩分・買い物リスト
- 仕込み量計算ツール|必要量・廃棄率・ロスから準備量を計算
- 下処理後重量計算ツール|皮むき・カット後の量を計算
- 歩留まり計算ツール|仕込み前後の重量から歩留まり率を計算
- 発注量計算ツールまとめ|給食・大量調理の食材発注を自動計算
- 廃棄率・可食部率計算ツールまとめ|購入量と仕込み量を逆算
加熱後重量や歩留まりを記録して仕込みに使いたい方へ
食材ごとの加熱前重量、加熱後重量、加熱後歩留まり率、加熱ロス率を保存できるアプリ版を検討中です。 今はWeb上の計算ツールを中心に整備していますが、よく使う食材の加熱後重量を記録して、次回の仕込み量や発注量に使える機能も検討しています。
興味がある方は、今後のページ下部やお知らせ欄でご案内する「アプリ版に興味あり」ボタンからお知らせください。
よくある質問
加熱後重量とは何ですか?
加熱後重量とは、煮る・焼く・炒める・揚げる・蒸すなどの加熱調理をしたあとに残る食材や料理の重さです。
加熱後重量はどう計算しますか?
加熱前重量に加熱後歩留まり率をかけて計算します。 たとえば、加熱前重量3,000g、歩留まり率80%なら、3,000g × 0.8 = 2,400gです。
必要な加熱後重量から加熱前重量を逆算できますか?
はい。必要な加熱後重量を加熱後歩留まり率で割ると、加熱前に必要な重量を逆算できます。 たとえば4,000g必要で歩留まり率80%なら、4,000g ÷ 0.8 = 5,000gです。
加熱後歩留まり率は毎回同じですか?
同じ食材でも、調理方法、加熱時間、火加減、カットサイズ、調理機器によって変わります。 計算結果は目安として使い、施設の実績や試作結果に合わせて調整してください。
下処理後重量とは何が違いますか?
下処理後重量は、皮むき・カット・ヘタ取りなどの後に残る量です。 加熱後重量は、その後に加熱調理をしたあとに残る量です。
計算結果をそのまま発注量にしてよいですか?
加熱後重量は、仕上がり量の目安です。 実際の発注量を決める場合は、下処理ロス、廃棄率、在庫、発注単位、施設の基準を確認してください。
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