「ピンチはチャンス」なんて言うが、個人開発では「アンチはチャンス」だったりする。
個人開発は、基本は鳴かず飛ばずで、誰にも目につかないうちにサービスが生まれ、誰にも注目されずにひっそりクローズする。
私は個人開発者のタイプで言えば「多産タイプ」で、とにかく沢山サービスを作って、何か当たればそこを伸ばすという戦略をとっている。
だから余計感じるのだが、アンチコメントだったり嫌がらせをされるサービス*は、「これは伸び代があるな…」と判断する(もちろん腹は立つ)。
私の運営しているサービスでも、いくつかはアンチが発生しており、嫌がらせを受けたり酷いレビューを書かれたりしているのだが、アンチが多いサービスほど稼いでくれている。
アンチ行動も感動の一種
そもそも、なんでアンチ行動をするのか?
それは、”感情が揺さぶられた”からだ。
アンチ行動は、その人にとっては悪い方に感情が揺さぶられて、その結果が行動になったものだ。
人は損失回避バイアス(利益より損失に強く反応する)が働きやすい生き物なので、「怒り、不安、恐れ」の方が、「喜び、便利、快適」などポジティブ感情より具体的なアクションまで辿り着きやすい。
それでアンチ行動が目立つのだが、実は、それと同じくらい良い影響を受けているユーザーが隠れている可能性がある。
要するに、アンチがいるサービスとは、ユーザーに強いインパクトを与えるだけの力をもったサービスなのだ。
だからアンチはチャンスなのだ。
どんなサービスでもアンチは避けられない。
どんどんアンチが増える時、個人開発だと、日和ってアンチされている機能を直したりクローズしてしまいがちだが、一旦落ち着いて、原因を突き詰め、場合によっては「アンチはチャンス」だと思って、問題の機能サービスを伸ばすと良いパターンすらあるかもしれない。
終わり。
*もちろん、サービス自体が炎上狙いだったり、アンチが登場して当然のような設計のサービスは除く。
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