質が大事だが無理なら量から始めよう【個人開発】

個人開発
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個人開発だけで生計を立てることはとても難しいです。

「個人開発」といっても、実質的にはやっていることは一人起業ですから、個人開発者の生存率もベンチャー企業と同じくらいなのではないでしょうか?(ちなみにベンチャーの生存率は創業から5年で15%くらいみたいです。)

個人開発の1番の理想は、自分がこだわって作ったサービスが人気が出て、その一つのサービスで成功することです。まさに一発入魂ですね。

けどそんな上手くいくパターンは僅かです。

そこで、もしこだわって作ったサービスでヒットできないなら、まずは「質」ではなく「量」で攻めることをお勧めします。

「量」をこなそう

先ほども書いたように、個人開発だけで生計を立てることはとても大変なことですが、例えば毎月3,000円を稼ぐシンプルなサービスを作り続ければ、100個作った時に毎月30万円の稼ぎになって普通は暮らせるようになります。

月に3,000円を稼ぐアプリを作ること自体はそこまで難しくありません。

以前に書いた記事「個人開発者が使える最強の参入障壁がある 「アプリは一日100円稼いでくれればそれで良い」の強さとは?」と「3ナシ開発」で紹介した方法を使えば良いからです。

週に1個出せば、100個のアプリを作るという目標は大体2年くらいで到達します。

僅かながらも確実に稼ぐアプリやサービスを量産することは、個人開発の必勝パターンと言っていいと思います。

生活基盤を安定させたら、後は自由に自分が作りたいものを作るも良し、じっくりと時間とお金をかけて世界を驚かすようなビッグサービスを狙うも自由です。

ですが、小さなサービスを量産するという話を聞いて「なんだ。簡単じゃないか」と思う人は少ないのではないでしょうか。

なぜ簡単だと思わないのでしょうか?それは至って単純「割に合わないように思える」からです。

こんな割に合わなそうなこと誰がやるの?

(人によって学業・育児・正社員で働きながら)2年間も休まず1週間に1つ新しいアプリを出すのは正気の沙汰には思えませんよね?

けど、プログラミングに関しては、作れば作るほど新しいアプリを作るのは簡単になります。なぜなら、昔の自分が作ったコードが新しいアプリでも使えるからです。ですから、この計画自体は、もしあなたが最初に数個のアプリを作れたのなら、決して不可能な目標ではありません。

では、何が私たちにこの行動が難しいだろうと本能的に告げているのでしょうか?

それは、「こんな割に合わなそうな計画、誰にも強制されずに2年も継続できないだろう」という今までの人生経験です。

1日2時間ちょっと働けば得られる月3,000円のために、1週間の余暇の大半を二年間も注ぎ続けるのは無理だ。と本能が警報を鳴らすのです。そして、「どう考えてももっとマシな方法があるだろ?」と感じます。

どんどん割に合ってくる

ちょっと変なことを言いますが、このやり方は、確かに最初は割に合わないように感じますし、実際に割に合わないのですが、作っていくうちに不思議と割に合っていきます。

なぜなら、作っていくうちにマネタイズのポイントのコツを掴んだり、ニーズがある金脈が見つかったりして、目標より稼いでくれるアプリが作れるようになるからです。

要するに「量をこなすことで質が上がる」のです。

誰でもやれば出来るけど割に合わないことを地道にやることが実は一番良かったりするのです。

「飽き」を甘く考えない

「量」をこなす上で「飽き」には注意してください。

なんの制約もない個人開発において、「飽き」は大敵です。必勝パターンではこの「飽き」が必ずあなたの邪魔をします。

まず事実として、自分で企画・プログラミングができる個人開発者でも、ずっと新規にアプリを作り続ける人は稀です。

この理由は、「新しいアプリを作ることに飽きた」からか、あるいは「既存のアプリが人気出て、そのアプリに集中しているから」の2パターンが大きくあります。

後者の「既存のアプリが人気出て、そのアプリに集中しているから」は本来の個人開発の成功パターンですから喜ばしいことですが、問題は前者。個人開発でずっと失敗しているのに新しいチャレンジをしていない場合です。

最初は、新しいチャレンジが沢山あったり、作った反応が面白くてサービスの改善を続けたり、どんどん新しいアプリを作るのですが、数年経つとその情熱は消えてしまいます。

情熱が消えれば、個人開発の火種は一瞬で消えます。ですから、あなたは自分の「飽き」を征服する必要があります。

それには2つの「飽き」対策があります。

収益は全てを癒す

「飽き」の対策で強力なものは「収益」です。

新しく作ったアプリやサービスが数円でも売り上げがあるとテンションが上がります。

これが「飽き」を退治する特効薬です。

ですから、もしあなたが何か新しいアプリやサービスを作るときには、できるだけ収益を得る方法までちゃんと導線をつけることをお勧めします。

「後で人気出たら広告をつけるか」と考えて作ると、開発のスピードや情熱を失う危険があります。

「新しい試み」を加える

新しいアプリに、何か新しい試みを加えることも検討してください。

もしあなたは技術者よりの性格なら、新しい技術を取り入れる。もし企画よりの性格なら、新しい企画を加える。などです。

新しい試みを加えると、作る時に適度な緊張感が加わって開発に面白みが出ますし、リリースした後の結果を見ることが楽しくなります。そして、新しい試みから得た経験が次のアプリを作る原動力になる場合もあります。

と言うことで、もし「質(大ヒットサービス)」が作れないならまずは「量」を試したらどうでしょうか?と言う記事でした。

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