英語の suggest は、会話でも英作文でもよく使う表現です。
ただし、日本語の「提案する」に引っぱられてしまい、suggest to do のような不自然な形を書いてしまう人は少なくありません。
結論から言うと、suggest は「案・考えを出す」イメージの語で、よく使う形は suggest doing と suggest that 主語 + 動詞 です。
まずはこの2つを押さえると、かなり使いやすくなります。
なお、「使える・利用できる」という意味の英語が気になる方は、available の使い方|意味・使える場面・便利な例文をわかりやすく解説 もあわせて読むと、表現の幅が広がります。
意味と結論
suggest の基本の意味は、「提案する」「それとなく示す」「思わせる」です。
英語学習でまず大事なのは、次の2つです。
- suggest doing
- suggest that 主語 + 動詞
たとえば、次のように使います。
- I suggest leaving early.
早めに出発することを提案します。 - She suggested that we take a taxi.
彼女は私たちがタクシーに乗ることを提案しました。
つまり、suggest のあとには動名詞か that節が来やすい、というのが基本です。
また、suggest は「強く指示する」というより、相手に案を出す・やわらかく提案する感じがあります。
そのため、命令のように響きにくく、日常会話でも使いやすい語です。
違い・使い分け
suggest は「案を出す」
suggest は、相手に対して「こうしたらどうですか」と案を出すときによく使います。
- I suggest taking a short break.
少し休憩を取ることを提案します。
このとき、話し手は「これがよいと思う」と伝えていますが、相手に強く求めているわけではありません。
suggest と recommend の違い
suggest と似た語に recommend があります。
ざっくり言うと、次のように考えるとわかりやすいです。
| 語 | 基本イメージ | よくある場面 |
|---|---|---|
| suggest | 案を出す | 提案、アイデア、控えめなすすめ |
| recommend | 良いものとしてすすめる | 商品、本、店、方法の推薦 |
たとえば、
- I suggest taking the train.
電車で行くのはどうかと提案する - I recommend this restaurant.
このレストランをおすすめする
という違いがあります。
suggest は「案」寄り、recommend は「おすすめ」寄りと覚えると使い分けやすいです。
suggest と advise の違い
advise は、助言やアドバイスを与える語です。
suggest よりも、相手の行動に対して少し踏み込んで助言する感じがあります。
- I suggest talking to your teacher.
先生に相談してみたらどうかと提案します。 - I advise you to talk to your teacher.
先生に相談するよう助言します。
このように、advise は「助言」、suggest は「提案」として考えると整理しやすいです。
より詳しく比較したい方は、今後の比較記事として予定されている「suggest / recommend / advise / propose の違い」も相性のよいテーマです。
suggest には「思わせる」という意味もある
suggest は「提案する」以外に、「〜を示唆する」「〜だと思わせる」という意味でも使われます。
- The results suggest that the plan worked.
その結果は、その計画がうまくいったことを示しています。 - His smile suggested confidence.
彼の笑顔は自信を感じさせました。
この意味は、ニュース記事や説明文でもよく出ます。
日常会話では「提案する」が中心ですが、読解では「示唆する」もよく見かけます。
例文
suggest doing の例文
suggest doing はとてもよく使います。
「〜することを提案する」という形です。
- I suggest going by bus.
バスで行くことを提案します。 - She suggested meeting after lunch.
彼女は昼食後に会うことを提案しました。 - He suggested waiting a little longer.
彼はもう少し待つことを提案しました。
この形はシンプルで使いやすいため、英会話でも英作文でも便利です。
suggest that節 の例文
suggest that 主語 + 動詞 の形もよく使います。
- I suggest that we leave now.
今出発することを提案します。 - She suggested that he call his parents.
彼女は、彼が両親に電話するよう提案しました。 - They suggested that the meeting be moved to Friday.
彼らは会議を金曜日に変更するよう提案しました。
最後の文の be moved のような形は、少しかための英語でよく見られます。
ただ、初心者の段階では、まず suggest doing や suggest that we leave のような基本形を押さえれば十分です。
「示唆する」の例文
- These data suggest a different conclusion.
これらのデータは別の結論を示唆しています。 - Her tone suggested that she was upset.
彼女の口調は、怒っていることをうかがわせました。 - The report suggests that sales will increase next year.
その報告書は、来年売上が伸びることを示しています。
よくある間違い
suggest to do は基本的に使わない
いちばん多いミスはこれです。
- × I suggest to go early.
- ○ I suggest going early.
- ○ I suggest that we go early.
suggest のあとにそのまま to do を置くのは不自然です。
ここはしっかり覚えておきましょう。
suggest 人 to do も基本的には不自然
これもよくあるミスです。
- × I suggested him to study harder.
- ○ I suggested studying harder.
- ○ I suggested that he study harder.
「誰かに〜するよう提案する」と言いたいとき、日本語につられて suggest 人 to do としたくなりますが、通常はそうしません。
should と混同しすぎない
suggest は「〜したほうがいい」と近い場面でも使えますが、命令や強い助言ではないことが多いです。
- I suggest taking a day off.
休みを取ってはどうでしょう。
これはやわらかい提案です。
「絶対そうすべきだ」という強さではありません。
say / tell の感覚で使わない
suggest は「言う」系の動詞ですが、say や tell と同じではありません。
単に発言内容を伝えるのではなく、提案や示唆の意味を持ちます。
「言う」系の基本動詞との違いがあいまいな方は、say / tell / speak / talk の違い|意味と使い分けを例文つきでわかりやすく解説 も読むと整理しやすいです。
迷ったときの使い分け
suggest を使うか迷ったら、まずは次の基準で考えると使いやすいです。
「〜してはどうですか」と言いたいなら suggest
- I suggest taking notes.
メモを取ることを提案します。
控えめに提案したいときに向いています。
「おすすめです」と言いたいなら recommend
店、本、映画、方法などを「よいものとしてすすめる」ときは recommend が自然です。
- I recommend this app.
このアプリをおすすめします。
まずは suggest doing を優先すると使いやすい
英作文で迷ったら、まずは suggest doing を使うと形を作りやすいです。
- I suggest checking the schedule first.
まず予定を確認することを提案します。
that節よりシンプルなので、初心者にも使いやすい形です。
使い方を一緒に整理したい語もある
英語学習では、一語ずつ使い方を固めると理解しやすくなります。
たとえば、副詞のニュアンスで迷いやすい方は、somewhat の使い方|意味・rather / quite との違いを例文つきでわかりやすく解説 や、接続副詞を学びたい方は accordingly の使い方|意味・therefore との違い・文中での位置を例文つきで解説 も参考になります。
まとめ
suggest は、「提案する」「示唆する」を表す便利な英語です。
とくに大事なのは次のポイントです。
- suggest doing がよく使われる
- suggest that 主語 + 動詞 でも使える
- suggest to do は基本的に使わない
- 「おすすめする」より「案を出す」に近い
- 読解では「示唆する」の意味もよく出る
まずは I suggest doing … の形をしっかり覚えると、会話でも英作文でもかなり使いやすくなります。
そのうえで、that節や「示唆する」の意味まで広げていくと、suggest を自然に使いこなしやすくなります。

