脳の無意識パワーを利用する

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オードリー・タンの睡眠記憶法

台湾のデジタル担当大臣であるオードリー・タンさんという優秀な方の記事を読んだとき、『睡眠記憶法』という、面白い話が書いてありました。

オードリー・タンさんは、寝る前に、次の日に考えないといけない問題や、覚えないといけない情報にざっと目を通すそうです。その後にしっかり睡眠をとると、寝ている間に情報が整理されているのだそうです。覚えないといけない情報は起きたら覚えているし、複雑な問題も、起きたときに答えが出ているそうなのです。

この話を聞いたときに「なるほど。もし本当なら、これは楽だぞ」と素直に思いました。

なぜなら、何かを暗記したり、難しい問題を考えるのは本来は相当大変な作業ですが、寝る前にただ読んだり問題を思い出して寝るだけで、努力するより成果が上がるって話なのですから。

この方法を知ってから、私の場合は、個人開発の実装で悩んだときに利用していました。

実装で行き詰まったり、設計で困ったときには、無理に足掻くのではなく、もうすっかり諦めて早く寝るのです。

するとどうでしょうか。朝起きると、何かしら新しいアプローチ方法だったりが浮かんでいるんです。

これは本当に驚きました。前日に数時間かけても解決できなかった問題が、次の日に10分もかからずに解決しちゃう。なんてことがあるんです。

これは、プログラミングしている人は経験があるかもしれません。

無意識パワーを利用

なぜこんなことが起こるのか、色んな解説があるので、本当の仕組みはよくわかりませんが、どうも人間の脳の無意識というのは、我々が想像するより巨大な領域で、一説によると脳のエネルギーの60~80%は無意識の活動に当てられているそうです。(氷山のイラストで、海面からちょこんと出ているのが意識で、その下の巨大な氷塊が無意識だ。というイラストを見たことある人もいるでしょう)

つまり、自分で意識して思考するより、問題や情報を無意識下に置いて、脳に自動で思考させた方が成果が上がる領域があるみたいなのです。

これを私は勝手に、『脳の無意識パワー』と呼んで重宝しています。

脳の無意識パワーは、寝てるとき、ダラダラしているとき、ぼーっとしているとき、散歩しているときなどに強く働くようです。

私が、何が言いたいかというと、これを使わない手はないぞ。ということです。

寝る、散歩、銭湯の黄金ルーティーン

脳の無意識パワーがどんなときに発揮されるか、おそらく人によって違うと思うのですが、私の場合は、寝ているとき、散歩しているとき、サウナ・銭湯にいるときに強く働いていると感じます。

人によってはテラスでコーヒーを飲んでいるときだったり、ヨガをしているときだったり、色々あるでしょう。大事なのは、無意識パワーが発揮される活動を、日常のルーティーンに潜り込ませることです。

私の場合を例に挙げてみます。

まず、寝る前に次の日のTODOリストを作成します。ここで、明日取り組まないといけない問題や、解決しないといけない問題を整理し、寝ます。

朝起きたら、雨が降っていないのなら散歩に出かけます。散歩中は別に何か特別に意識していませんが、個人開発で当日に実装しないといけないコードや、その日にやろうとしている業務内容が固まります。

午前中に個人開発や書きたいブログ記事をやり切ります。『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術【書評】』でも書きましたが、午前中がアウトプットは効率がいいからです。

午後は、フリースタイルです。毎日決まったルーティーンはありません。情報収集や残務整理、読書などに時間を充てます。リラックスしたかったり、考え事をしたいときはサウナ・銭湯に行きます。

とにかく楽だ

無意識パワーの何が良いかって、とにかく楽だということです。まず、根性も努力も気合も必要ありません。

もし苦労するなら、無意識パワーが発揮されるような習慣を身につけることだけでしょう。一度習慣が身につけば、あとは勝手に走らすだけです。

習慣化をする方法は、以下のブログ記事とそこで紹介した本が参考になります。

ということで、積極的に無意識パワーを利用しないと損だという話でした。

終わり。

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