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価格と利益の計算PRICE & PROFIT

原価率・粗利率・掛け率の違い

同じ「40%」でも、基準が違えば売値は変わる。原価600円の例で、違いを見てみましょう。

割合の基準をそろえる

何を、100%にするか。

定価1,000円、仕入れ値600円、実際の売値800円。ひとつの商品でも、基準によって割合が変わります。

定価が基準

60%

掛け率・仕切り率

600 ÷ 1,000 × 100。定価に対する仕入れ値・仕切価格の割合。

実際の売値が基準

75%

原価率

600 ÷ 800 × 100。実際の売値に対する原価の割合。

実際の売値が基準

25%

粗利率

(800 − 600) ÷ 800 × 100。実際の売値に対する粗利の割合。

掛け率60%だから、実際の粗利率が40%とは限りません。定価で売る場合にだけ、その組み合わせになります。

値入率・原価への上乗せ率も含めて読む

手元の数字で確かめる

割合の基準をそろえる

含める費用の範囲をそろえて入力してください。
実際の売値を100%とした割合。100%未満。

税込・税抜、1個・全体、期間をそろえて計算します。

計算結果

—

数値を入力して「計算する」を押してください。

粗利と最終的な利益は異なります。送料・手数料など、まだ含めていない経費も確認してください。

数字を、判断につなげる

同じ40%でも、売値が変わる理由。

01

粗利率と原価への上乗せ率は分母が違う

原価600円に40%を上乗せすると売値840円、粗利240円です。上乗せ率は240 ÷ 600 = 40%ですが、粗利率は240 ÷ 840 ≒ 28.57%となります。

粗利率40%を目指すなら売値1,000円、粗利400円。原価に対する上乗せ率は400 ÷ 600 ≒ 66.67%です。目標がどちらの率かを先に決めます。

粗利率 = 粗利 ÷ 売値 × 100 / 原価への上乗せ率 = 粗利 ÷ 原価 × 100

02

値入率は予定した売価を基準にする

仕入れ値600円、予定売価1,000円で価格を設定するとき、差額400円の予定売価に対する割合は40%です。ここではこの予定の割合を値入率として扱います。原価への上乗せ率とは分母が違います。

その後800円へ値下げした場合、実際の粗利率は25%。予定売価と実売価格が同じで、原価も変わらなければ値入率と粗利率は一致します。値下げ・ロスがあれば予定と実績を分けて確認します。

値入率 = (予定売価 − 仕入れ値) ÷ 予定売価 × 100

03

掛け率と原価率は、価格の基準が違う

定価1,000円、仕入れ値600円なら掛け率60%。800円で売った場合の原価率は75%です。同じ600円を分子にしても、定価と実売価格では分母が変わります。

仕入れ値を原価として扱い、定価で売る条件では掛け率と原価率は一致します。他の原価を加える場合や値引きして売る場合には一致しません。

04

%とポイントの変化も分ける

粗利率40%が25%になったとき、差は15ポイントです。率そのものの相対的な減少は37.5%ですが、この例の粗利金額は400円から200円へ50%減っています。

「粗利率が何ポイント変わったか」「粗利金額が何%減ったか」は別の比較です。元の価格や金額も添えて、どちらを伝えているかを明確にします。

よくある疑問

原価率と粗利率は合計100%ですか?

同じ売上・売上原価を使い、売上が0より大きければ合計100%です。原価が売上を超える場合は、原価率が100%超、粗利率がマイナスになります。

原価に30%足せば粗利率30%になりますか?

なりません。原価100円なら売値130円、粗利30円。粗利率は30 ÷ 130 ≒ 23.08%です。目標粗利率を使う場合は逆算モードを選んでください。

計算の前提:税込・税抜と対象数量・期間をそろえます。粗利は売値(売上)から対応する原価を引いた金額です。値引き比較は原価一定、数量倍率は1個あたり原価一定・追加費用なしの粗利比較です。業界や取引先の用語の定義を確認してください。

参考:中小機構 J-Net21「損益計画の書き方」

中小機構「経営支援ガイドブック・小売業」(値入率)