はじめに
英語の「thick」は、「厚い」「濃い」「太い」などの意味を持つ形容詞で、物理的な特徴だけでなく、液体や霧、人のアクセントなど、さまざまな場面で使われます。本記事では、「thick」の意味や使い方を例文とともに詳しく解説します。
「thick」の基本的な意味
「thick」は主に以下の4つの意味で使われます。
- 厚みがある(物理的に厚い)
- The book is very thick.(その本はとても分厚い。)
- She wore a thick coat to keep warm.(彼女は暖かくするために厚手のコートを着た。)
- 濃い・密集している(液体・霧・森林など)
- The fog was so thick that we couldn’t see ahead.(霧がとても濃くて前が見えなかった。)
- This soup is too thick. Add some water.(このスープは濃すぎる。水を加えて。)
- 太い・幅がある(線・髪の毛・体の一部など)
- He has thick eyebrows.(彼は太い眉毛をしている。)
- The walls of this castle are very thick.(この城の壁はとても厚い。)
- 強い・重い(アクセント・発音)
- He speaks with a thick accent.(彼はなまりの強い話し方をする。)
- Her thick Scottish accent was hard to understand.(彼女のスコットランド訛りは理解しにくかった。)
「thick」の使い方と例文
1. 「thick + 名詞」(厚い・濃い・太いものを表す)
- She has thick hair.(彼女は髪の毛が太い。)
- A thick layer of dust covered the table.(厚いホコリの層がテーブルを覆っていた。)
2. 「be thick with + 名詞」(~で満ちている、密集している)
- The air was thick with smoke.(空気は煙でいっぱいだった。)
- The forest was thick with trees.(森は木々で密集していた。)
3. 「thick and + 形容詞」(厚くて~、濃くて~)
- The soup was thick and creamy.(そのスープは濃くてクリーミーだった。)
- The fog was thick and heavy.(霧は濃くて重かった。)
4. 「as thick as ~」(~と同じくらい厚い・濃い)
- The walls are as thick as a dictionary.(その壁は辞書と同じくらい厚い。)
- The mist was as thick as milk.(霧は牛乳のように濃かった。)
5. 「thick-skinned」(打たれ強い、鈍感な)
「thick-skinned」は比喩的な表現で、批判や悪口に動じない性格を指します。
- You need to be thick-skinned to work in politics.(政治の世界で働くには打たれ強くなる必要がある。)
「thick」と「dense」「fat」「wide」の違い
「thick」と似た意味を持つ単語に「dense」「fat」「wide」がありますが、それぞれの使い方が異なります。
単語 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
thick | 厚い、濃い、太い | He wore a thick sweater.(彼は厚手のセーターを着た。) |
dense | 密度が高い、ぎっしり詰まった | The forest is dense with trees.(その森は木々が密集している。) |
fat | 体や物が太い(ネガティブなニュアンスあり) | The cat is fat.(その猫は太っている。) |
wide | 幅が広い | The road is very wide.(その道路はとても広い。) |
まとめ
「thick」は「厚い」「濃い」「太い」などの意味を持ち、物理的な特徴だけでなく、霧やスープ、アクセントなど、さまざまな場面で使われます。「thick + 名詞」「be thick with + 名詞」「as thick as ~」などの表現を理解し、適切に使いこなしましょう。また、「dense」「fat」「wide」との違いを押さえることで、より正確な英語表現が可能になります。