AIに代替されないものとは?
前にブログで紹介しました「ビル・ゲイツが語るAI時代:知性は無料に、人間の役割は?」でもあるように、ビル・ゲイツが語った「知識・知性の無料化」という言葉が、ずっと気になっています。
AIの急速な進化で、知識や情報を持つこと自体の価値がどんどん下がっています。私もまったく同感で、正直、知識を提供するだけの仕事はすでに危険信号が点滅しています。
つまり、今まで「頭脳労働」とされてきた分野でも、すでにAIが人間を代替し始めているということです。
さらに近いうちに、肉体労働ですらAIやロボットに任せられる日が来るでしょう。
じゃあ、人間が本当にやるべき仕事は何か?真剣に考えるべきタイミングが来ていると思います。
個人的な結論を言えば、キーワードは「責任」だと思っています。
どんなにAIが賢くなっても、絶対にできないことがあります。それは「責任を取ること」です。
例えば、いわゆる「士業」と言われる弁護士や医師、公認会計士など、資格が必要な仕事はなぜ資格が必要かというと、まさに「責任」を明確にするためです。何か問題が起きた時、その責任を取れる人間が必ずいる仕組みになっています。
また、法人そのものもそうです。株式会社などの法人は、法律的には人と同じように権利や義務を持ち、責任を負っています。管理職や社長などの役職も同じく、責任を明確に背負う立場です。AIにこうした責任を負わせることは現時点ではできませんし、今後も難しいでしょう。
土地の管理や不動産業務も同じ理由で、責任が重要視される分野です。
AIが知識や作業を代替できても、責任という部分に関しては人間が最後まで必要です。だからこそ、今後は「責任」を負うことができる仕事こそが価値を持ち続けるでしょう。
AIの発展は止められません。むしろ進化は歓迎すべきですが、それに対して私たちは新しい強みを真剣に考える必要があります。
つまり、「責任を取れる人間であること」、これこそが、AI時代の最も強力な武器になるのではないでしょうか。
余談
悪いことをやってる組織が、何か問題を起こした時に、身代わりに捕まる人物を代表に置いていることがよくあるそうですね。
それを、代表して逮捕されるから、「代表取締われ役(だいひょうとりしまわれやく)」なんて冗談で言われてるみたいです。
同じように、将来、人間がAIのための「代表取締われ役」にされるなんてなければ良いですね…笑