私の個人開発は、多くの場合、初対面の人から軽く見られがちです。
その反応は、相手の表情を見ればすぐに分かります。
しかし、何度か会ってじっくり話したり、付き合いの長い友人に説明したりすると、「なるほど、よく考えられていて素晴らしいじゃないか」と評価が変わることがあります。
この反応の変化は、私にとって非常に嬉しいものです。
なぜなら、その「一見して侮られる」という第一印象こそが、ライバルの新規参入を防ぐ強力な防御壁になっているからです。
誰でも参入できる時代の「見えない壁」
近年、YouTubeやAIの登場により、あらゆる分野で専門知識を学ぶハードルは劇的に下がりました。極端に言えば、今や誰でも「やる気」さえあれば、どんな分野にも参入できてしまう時代です。
私が取り組んでいる「一人でアプリやWebサービスを作って運営する」という働き方は、個人的にはリスクとリターンのバランスが良すぎて、まるでゲームのバグ技のように感じています。しかし、同じように考える人はまだ少数派のようです。
「機械が稼ぐ」という革命
さらに、Webサービスの多くは、運営を自動化しやすく、自分の労働時間と収益を切り離すことが可能です。この「機械が稼ぐ」という仕組みは、自分の時間を犠牲にせずにお金を生み出せるという点で、革命的な価値があると考えています。
これまでは、自分の時間と稼ぎを切り離すメジャーな方法は、「人に稼いでもらう(事業家)」か「お金に稼いでもらう(投資家)」しかありませんでした。「機械に稼いでもらう(開発者)」という選択肢は、もっと注目されても良いはずです。
「侮り」こそが優位性
話が少しそれましたが、これほどの優位性も、無数のプレイヤーが参入してきたら、いずれ消滅してしまいます。では、なぜそうならないのか。
それは、多くの人が参入をためらう「見えない壁」があるからです。
- 「なんだか面倒くさそう」
- 「軌道に乗るまで時間がかかりすぎる」
- 「頑張りの割に稼げないように見える」
- 「そもそも、やっていることが少しダサい」
こうしたネガティブな印象こそが、実は最高の参入障壁なのです。つまり、人から侮られること、軽く見られることは、競争を避けるための素晴らしい優位性だと言えます。
逆に言えば、もしあなたが初見で「これは筋が良くないな」とか「自分ならやらないな」と感じるような事業を見つけたら、一度立ち止まって点検してみてください。その「侮り」の向こう側に、思わぬ宝物が眠っているかもしれません。