ビル・ゲイツが語るAI時代:知性は無料に、人間の役割は?

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ビル・ゲイツが語るAI時代:知性は無料に、人間の役割は?

マイクロソフト創業者ビル・ゲイツが、ジミー・ファロンのトークショーに出演し、AI時代における人間の役割について興味深い見解を示しました。

AIの話は、6分45秒くらいからです。

司会: みんなAIについて話していて、それが大きな話題になっています。みんな「どうやって支配するのか」とか、いろいろなことを考えています。それが悪いのか、良いのか、私たちは分からない。私のような一般人にとって、利点と欠点は何ですか?

ゲイツ: そうですね、私たちが来た時代は、コンピューターが高価で、基本的に無料になったというビジョンのようなものです。私たちが今始めようとしている時代は、知性が希少であるということです。例えば、優れた医者、優れた教師など。そしてAIによって、次の10年でそれが無料で一般的になるでしょう。素晴らしい医療アドバイス、素晴らしい家庭教師。それは非常に深いことで、例えば、医師やメンタルヘルスの専門家が不足しているといった特定の問題をすべて解決します。しかし、それは多くの変化をもたらします。仕事はどうなるのでしょうか?週に2、3日だけ働けばいいのでしょうか?だから、私はそれがイノベーションを前進させる方法が大好きですが、少し未知の部分もあると思います。私たちはそれを形作ることができるのでしょうか?だから、当然のことながら、人々は「わあ、これは少し怖い」と言っています。全く新しい領域です。

司会: つまり、人間はまだ必要なのでしょうか?

ゲイツ: ほとんどのことに対しては必要ありません。ええと、それは私たちが決めることです。つまり、トークショーの司会などでは、間違いなく必要ですよね…

司会: 本当に?

ゲイツ: …それは私たちが決めることです。例えば、野球のように。私たちはコンピュータが野球をするのを見たくはないでしょう。それはそうですね。そして、私たち自身のために留保するものもいくつかあります。しかし、物を作ったり、物を動かしたり、食料を育てたりすることに関しては、時間が経つにつれて、それらは基本的に解決された問題になるでしょう。ええ。ええと、これは私たちが解決しなければならない問題ですが…

私がポイントだと思った点は以下の2つです。

  • 知性は無料化する
  • その仕事に人間が必要かどうかは、人間が決定する

ゲイツは、コンピューターが高価だった時代から、誰もがPCやスマートフォンを所有する時代になったように、今後はAIによって「知性」が無料化し、誰もが簡単にアクセスできるようになると予測しています。優れた医師や教師の知恵もAIによって複製され、医療アドバイスや個別指導といったサービスが、今よりはるかに低コストで提供される時代が来るというのです。

これは医療や教育分野における格差を解消する可能性を秘めていますが、同時に人間の仕事がAIに奪われるという懸念も生じさせます。ゲイツ自身も、週2〜3日しか働かなくて済む時代が来るかもしれないと語り、AIが雇用に与える影響について未知数な部分が多いことを認めています。

しかし、ゲイツはAIの未来について悲観的な見方をしているわけではありません。AIに人間の仕事が奪われるかどうかは、最終的には人間がどのようにAI技術を活用し、どのような社会を構築していくかによって決まると彼は考えています。

そうです。その仕事がAIに奪われるかどうかは、人間自身が決めることなのです。AIではありません。あくまで主導権は人間なのです。

「トークショーの司会は人間じゃないとできないでしょう?」というファロンの問いかけに対し、ゲイツは「それも私たちが決めることです」と答えています。野球の試合を例に挙げ、コンピューターに野球をやらせるのではなく、人間がプレーするのを見たいという欲求があるように、AIに代替可能な領域であっても、人間が自身の価値観や文化に基づいて、AIの活用方法を決定できるというのです。

私が以前に書いた記事『魅せる』がキーワードの時代でも指摘したように、AIじゃなくて人間の方が良い分野というのは探せばたくさんあります。

しかし、ビルゲイツの言葉は的を得ていて凄いですね。さすがAIの最前線にいる人です。とても素晴らしい動画でした。

ちなみに、この番組出演は、この本の宣伝に来たみたいですね。

Source Code: My Beginnings

日本語訳が出たら読みたいです。

終わり。

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