はじめに
英語の「mad」は、「怒っている」「狂っている」「熱中している」など、さまざまな意味を持つ形容詞です。特にアメリカ英語とイギリス英語ではニュアンスの違いがあり、スラングとしても頻繁に使われます。本記事では、「mad」の意味や使い方を例文とともに詳しく解説します。
「mad」の基本的な意味
「mad」は主に以下の3つの意味で使われます。
1. 怒っている(主にアメリカ英語)
- She is mad at her brother.(彼女は弟に怒っている。)
- He got mad when he saw the mess.(彼はその散らかった状態を見て怒った。)
2. 気が狂っている、正気ではない(主にイギリス英語)
- Are you mad? That’s a terrible idea!(君は正気か?それはひどいアイデアだ!)
- He went mad after losing everything.(彼はすべてを失って気が狂った。)
3. 夢中になっている、大好き(カジュアルな表現)
- She is mad about football.(彼女はサッカーに夢中だ。)
- I’m mad for chocolate.(私はチョコレートが大好きだ。)
「mad」の使い方と例文
1. 「mad at + 人 / about + 物」(~に怒っている)
「mad at」は「人に対して怒っている」ことを表し、「mad about」は「物や状況に怒っている」ときに使います。
- He is mad at his friend for being late.(彼は友達が遅れたことに怒っている。)
- She is mad about the unfair decision.(彼女は不公平な決定に怒っている。)
2. 「go mad」(気が狂う、興奮する)
「go mad」は、「気が狂う」「大興奮する」などの意味で使われます。
- He went mad after hearing the shocking news.(彼はその衝撃的なニュースを聞いて気が狂った。)
- The crowd went mad when their team won.(チームが勝ったとき、観客は大興奮した。)
3. 「mad about + 名詞」(~に夢中)
「mad about」は「~に夢中」「~が大好き」という意味で使われます。
- She is mad about K-pop.(彼女はK-popに夢中だ。)
- I’m mad about Italian food.(私はイタリア料理が大好きだ。)
4. 「mad with + 感情」(~で正気を失う)
「mad with」は「怒り・悲しみ・喜びなどで理性を失う」という意味で使われます。
- He was mad with rage.(彼は怒りで正気を失った。)
- She was mad with joy.(彼女は喜びで気が狂いそうだった。)
5. 「like mad」(猛烈に、必死に)
「like mad」は「猛烈に」「必死に」という意味の口語表現です。
- He ran like mad to catch the bus.(彼はバスに乗るために必死に走った。)
- They were working like mad to finish the project.(彼らはプロジェクトを終わらせるために猛烈に働いていた。)
「mad」と「angry」「crazy」の違い
「mad」と似た意味を持つ単語に「angry」や「crazy」がありますが、それぞれのニュアンスが異なります。
単語 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
mad | 怒っている(アメリカ英語)、狂っている(イギリス英語) | He is mad at me.(彼は私に怒っている。) |
angry | 怒っている(フォーマル) | She is angry about the mistake.(彼女はそのミスに怒っている。) |
crazy | 正気でない、異常な(スラングでは「すごい」) | This idea is crazy!(このアイデアはすごい!) |
まとめ
「mad」は「怒っている」「気が狂っている」「夢中になっている」という意味で使われる形容詞です。特に「mad at / about」「go mad」「mad with」「like mad」などの表現は、日常会話でよく使われます。また、「angry」や「crazy」との違いも押さえて、より自然な英語表現を身につけましょう。
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