株式投資で勝つには個人の強みを最大限活かすこと

資産運用
スポンサーリンク

株式市場で勝つには

正直、我々一般人が株式市場で勝つのは難しいです。

なぜなら、株式市場は人類の中でもトップ級の頭脳を持つ天才たちが、命がけで金儲けをしている戦場だからです。戦場というのは、全然誇張表現ではありません。

例えば、小説『フラッシュボーイズ』でも取り上げられていますが、機械(アルゴリズム)が行っている超高速トレードは、個人では太刀打ちできません。彼らは10億分の1秒単位の時間圧縮のために、証券取引所の近くに引越し、専用の回線ケーブルを使っているそうです。

そんな奴らとマトモに戦ったら勝てるわけがありません。

ですから、一般人の我々が相場で勝つためには、個人の強みを理解し、その強みを活かす作戦をとる必要があります。

個人の強みとは、言い換えるとプロたちが出来ない・やらないこと

では、個人の強みとはなんでしょう?

個人の強みとは、言い換えると、プロ(機関投資家・大口投資家・投資信託)などがやりたくても出来ない戦略や、割に合わないからやらない方法のことです。

どういうことか。

例えば、機関投資家やファンドマネージャーは、決算ごとに優れた運用成績を上げる必要があります。

つまり、彼らには厳密な時間の縛りがあるのです。

あるいは、人様からお金を預かって運用する投資信託なら、株価の暴落時には解約が膨らむため、売りたくない場面で強制的に株を手放さなくてはならない場合もあります。

ある意味、強制的な損切り・利益確定ですね。

また、運用額が大きい大口の投資家や機関投資家は、時価総額が小さい企業には投資が物理的に出来ません。なぜなら、投資する額が大きすぎて、器に入りきらないからです。

また、投資するためには、投資家を説得できるだけのちゃんとした理由もしっかりしていないといけません。彼らは理由なく投資が出来ません。「この商品、自分が使ったら良かったから、多分流行りそうな気がするから投資します!」はできません。

こんな感じで、実はプロは沢山の制約がある中で投資判断を行っています。

一方、個人投資家はそのような制約が一切ありません。完全にフリーです。

どんな銘柄に投資しても良いし、どんな理由で売ってもいい。運用成績も一年ごとに評価されません。

つまり、この優位性を活かすのが個人が株に勝つ大きなアドバンテージになります。

以上のことから、私がお勧めする投資スタイルは、

  • 分散投資をする(これはプロも共通)
  • 自分が知っている企業・分野に絞る
  • 時間を味方につける(長期で持つ)
  • 小型株も投資の選択肢に入れる
  • 割高の株・話題になってる株は避ける
  • 損切り・利益確定売りは基本しない(買ったら放置)
  • 忙しいならインデックスでさらにアセットの分散投資

こんな感じでしょうか。以下もう少し説明します。

分散投資をする(これはプロも共通)

これはプロも共通なので今まで登場していない話ですが、大前提の話なので、一番最初に載せておきます。

絶対に、分散投資をしましょう。

一つの銘柄や少数の銘柄に投資するスタイルはお勧めしません。

「卵を一つのカゴに盛るな。」という投資の有名な格言があります。

これは分散投資の重要性を説く言葉です。

もし卵(お金)を一つのカゴ(投資対象)に入れておいて、そのカゴを落としたら卵は全部ダメになってしまいます。

だから、カゴは複数用意して、リスクを分散する必要があるのです。

そうすれば、投資において致命傷を避けることができます。

自分が知っている企業・分野に絞る

個人投資家は、どんな銘柄に投資しても構いません。

ならば、自分が詳しいジャンルに投資した方が良いに決まっています。

あなたが仕事をしているなら、「この企業、これからも伸びるだろうなぁ」と何となくわかるはずです。その株を買うのです。

あなたが何か趣味があるなら、「この商品、これから流行るだろうなぁ」と直感することがあると思います。その商品を作っている企業を買いましょう。

私は若者こそ投資チャンスがあると思っています。

なぜなら、若者が流行を作りますし、その最先端にいることができるからです。私の肌感覚だと、若い人が「これ、流行るな・流行ってるな」と気づいた時はまだ株価に織り込まれいない場合が多いです。

時間を味方につける(長期で持つ)

先ほども書きましたが、プロは毎年結果を出さないとクビになるので、腰を据えた長期投資がなかなか出来ません。一方、個人なら何年でも株価の上昇を待つことができます。

ですから、長期的に見て安定して伸びると思った株を、じっくり仕込んで長期で値上がりを待つということができます。

時間を味方につけましょう。

小型株も投資の選択肢に入れる

小型株(時価総額1000億以下)の株は、基本的に大口の投資家の投資対象から外されます。逆に言えば、強い敵が来ないということです。

ですから「良い銘柄だけど、時価総額が小さから不安だなぁ」などと敬遠せずに、積極的に買う候補に入れると良いでしょう。

割高の株・話題になってる株は避ける

「今日買わないと、明日には買えないくらい上がってるかも!早く買わないと!」と不安になるような動きをしている株は買うのは止めましょう。

それは割高になっていたり、話題になりすぎている可能性が高いです。

そのような株は、プロたちがあなたより先に仕込んで、虎視眈々と売るタイミングを見計らっている可能性が高いです。

そんな株をわざわざ買う必要はありません。

損切り・利益確定売りは基本しない(買ったら放置)

売り買いを頻繁に行うのは、短期売買のプロ達と似た戦略です。

株が短期的にどのような動きをするのかは予測が非常に難しいとされます。

よく、「株は、買うタイミングより売るタイミングが難しい」と言われます。

なので、自分からわざわざ難しい領域に入る必要ありません。

つまり、基本的に損切りや利益確定をすることは頭から排除しましょう。

「え?上がってるのに利益確定しないの?」「え?下がっても売らないの?」と不思議になると思います。

ですが、よっぽど企業の実力に見合わないほどに上がりすぎたり、逆に何かとんでもない不祥事を起こして「もうこの企業は駄目だな」と呆れるぐらいになった時に、やっと売買を考えるくらいで良いと思います。

忙しいならインデックスでさらにアセットの分散投資

個人的には昨今のインデックス投資に対する信頼感は高すぎると思っていますが、それでも個別銘柄への投資に抵抗がある人は、インデックス投資がお勧めです。

「インデックス投資」で検索すればやり方が書かれているでしょうから、それを参考にしてください。

ただ一つ言いたいのは、最近、「結局、オルカンやS&P500だけに投資しとけば投資はオッケー」と言ってる人が多数見受けられますが、それは間違っている可能性が高いと思っています。

今までたまたまオルカンやS&P500の成績がよかっただけの可能性が高いからです。

ですから、インデックス投資をするなら、S&P500以外にも、日本株に投資するインデックスや、新興国に投資するインデックスへの投資もして分散する必要があると思いますし、さらにはゴールドやREITなど、他の資産アセットへの分散もした方が良いと思っています。

とにかく、ブーム的な動きを鵜呑みにするのは、投資の世界においては危険な行為だと考えてください。

タイトルとURLをコピーしました