シン・ニホン【書評】

読書
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シン・ニホンを読んだメモと感想です。

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 NewsPicksパブリッシング 安宅和人

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 NewsPicksパブリッシング 安宅和人

本書は、日本がAIという新しい波にどう対応するか、そしてその中で独自の道を切り開く方法について書かれています。以下は私個人が重要だと感じた箇所のまとめです。

AIと日本の勝機

AIの基礎技術や研究開発は海外に押さえられているものの、日本は独自の創造性を発揮して、実用分野での革新によって世界市場での成功を目指すことができます。

例えば、日本独自の技術や文化的背景を活かしたAIアプリケーション開発などが挙げられます。

このアプローチは、日本の伝統的な強みである「モノづくり」の精神や、緻密な工業技術をAI時代に適応させることで、新しい競争力を生み出す可能性を秘めていると感じました。

教育改革の必要性

日本は歴史的にも変革期に若者に大きな役割を担わせてきました。

AI時代には、若者によるイノベーションと変革がより一層重要になると考えられます。これに応えるためには、現代に合った教育システムへの改革が求められます。

つまり、従来の記憶重視の学習から脱却し、クリティカルシンキングや創造性、データサイエンスやプログラミングなどの新しいスキルを身につける教育が必要です。

持続可能な未来の追求

現在の人口増加と資源消費のトレンドは地球の持続可能性に大きな負担をかけています。

本書では、経済成長を人口増加に依存する従来のモデルから脱却し、持続可能な方法での成長を目指すべきだと主張しています。

これには、環境に優しい技術の開発、資源の有効活用、そして社会全体の意識改革が含まれます。

これらはとても難しい問題ですが、解決しないと地球が持たないため、私たちで何がなんでも解決する必要があると気づきました。

感想

本書は、2020年2月に書かれたものですが、2024年1月の現在はまさに本書が予測(予言)した通りの方向に向かっています。(世間に衝撃を与えたOpenAIのGPT-3.5は2020年7月にリリースされたので、ChatGPT以前に書かれた本なのに、まさにChatGPTが与えた世界を見越していました。)

日本を悲観する考えは多いですが、本書では日本の問題点をまとめて、そこを解決すれば日本の未来がどれだけ明るいかを教えてくれます。つまり実現可能性が高い希望を示してくれる数少ない本だと感じました。

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