はじめに
英語の「beg」は、「頼む」「懇願する」「乞う」などの意味を持つ動詞です。とても丁寧または切実なお願いをするときに使われます。また、道でお金を乞うという意味でも使われます。この記事では、「beg」の意味や使い方、よく使われるフレーズや類義語との違いを例文とともに詳しく解説します。
「beg」の基本的な意味
1. 懇願する、強く頼む(心からお願いする)
- I beg you to reconsider.(どうか考え直してください。)
- She begged him for help.(彼女は彼に助けを懇願した。)
2. ~を求める、お願いする(物や行動に対して)
- He begged for forgiveness.(彼は許しを乞うた。)
- The child begged for a toy.(その子どもはおもちゃをねだった。)
3. (道などで)金品を乞う、物乞いをする
- He was found begging on the street.(彼は通りで物乞いしていた。)
- They had no choice but to beg for food.(彼らは食べ物を乞うしかなかった。)
「beg」の使い方と例文
1. beg + 人 + to + 動詞(~してくれるように人に懇願する)
- I begged her to stay.(私は彼女にとどまるよう懇願した。)
- He begged me not to tell anyone.(彼は私に誰にも言わないでと頼んだ。)
2. beg for + 名詞(~を懇願する、ねだる)
- The dog begged for food.(その犬は食べ物をねだった。)
- She begged for a second chance.(彼女はもう一度チャンスをと懇願した。)
3. beg + that + 主語 + 動詞(※フォーマルな表現)
- I beg that you listen carefully.(どうか注意深く聞いてください。)
よく使われる表現・フレーズ
1. begging for trouble(自ら災いを招く)
- Ignoring that warning is begging for trouble.(その警告を無視するのは災いを招く行為だ。)
2. beg to differ(丁寧な反対意見)
- I beg to differ, but I think that’s incorrect.(失礼ですが、それは間違っていると思います。)
3. go begging(必要とされず残っている)
- The extra tickets are going begging.(余ったチケットが誰にも取られず残っている。)
「beg」の活用形
原形 | 過去形 | 過去分詞 | 現在分詞 |
---|---|---|---|
beg | begged | begged | begging |
※「g」が重なっているのに注意(語尾が子音+母音+子音のため)
「beg」と「ask」「plead」「pray」の違い
単語 | 意味 | ニュアンスの違い | 例文 |
---|---|---|---|
beg | 懇願する、乞う | 必死で頼む、切実さが強い | She begged him for help. |
ask | 尋ねる、お願いする | 一般的な依頼・質問 | I asked her for advice. |
plead | 嘆願する、弁護する | 法廷や深刻な状況で使われる | He pleaded for mercy. |
pray | 祈る、願う | 神に対して願う、宗教的 | She prayed for good health. |
まとめ
「beg」は「懇願する」「ねだる」「物乞いする」といった意味を持ち、強くお願いする気持ちを表現する動詞です。「beg + 人 + to + 動詞」「beg for + 名詞」などの構文や、「beg to differ」などの定番表現もぜひ覚えておきましょう。