個人開発アプリはほぼネットワーク効果には勝てない。じゃあどうすれば良いの?

個人開発
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インターネットの世界は参入障壁が低いことで有名ですが、実は他の業界より圧倒的に強い参入障壁が存在します。

それが、ネットワーク効果です。

ある人がネットワークに加入することによって、その人の効用を増加させるだけでなく他の加入者の効用も増加させる効果を、「ネットワーク効果」と呼ぶ。

平成19年版 情報通信白書

多くの人がそのサービスを使うから、他の人もそのサービスを使うというシンプルかつ強力な効果です。

インターネットサービスで一番ネットワーク効果を実感できるのは「クレイグスリスト」です。

クレイグスリスト

毎月20億ページビューを超えるアクセスがあり、毎月8000万件以上の広告が投稿されている。クラシファイドを扱うどの分野においても最大手であり、毎月200万件以上の求人広告が登録される世界最大手の求人サイトの一つでもある。2011年10月までにクレイグスリストに登録されたアメリカ国内23都市のページにおいては、”販売”と”不動産”のセクションだけで一日あたり30万人以上の投稿を受け取っている。 創業以来、デザインの変更などはわずかであり、最小限のCSSとJavaScriptを用いたサイトの構成はとても単純である。求人、不動産、出会い、個人広告、ギグ、履歴書、会議などのフォーラムがある。

Craigslistウィキペディア

このサイトはビックリするくらい質素で、最近のリッチなWebサービスと比べるとなんだか劣っているように見えます。

しかし、この単純なサービスが毎月20億ページビューもあり、新しく参入しようするライバルを蹴散らしています。

皆が使っているから使われる。まさにネットワーク効果です。

インターネットは物理的な制約がないので、一番使われているサービスに人が集まります。そうしてトップサービスだけが勝者となります。

ありとあらゆる分野やサイズのサービスに勝者がおり、一度築かれた障壁はとても強固です。

個人開発アプリでもネットワーク効果が効いている

個人開発のフィールドでも、ネットワーク効果とは無縁ではいられません。

例えば、スマホアプリで定番アプリである「メモ帳」で調べてみると、昔からある老舗アプリがズラッとランキングに並んでいます。

強固なネットワーク効果がすでに築かれているこの分野で、自分のアプリを上位にランキングさせることは至難の業です。

このような定番ジャンルは強固なネットワーク効果が構築されているので、今から私たちが定番アプリを作ったとしても全く相手にされません。

ではどうすれば良いでしょうか?

答えはシンプル。自分たちも先にネットワーク効果を築く側になれば良いのです。

個人開発者ならではの方法で先行者メリットを取りに行く

ライバルより先にサービスを作れば先行者メリットを受けることでき、ネットワーク効果を作る側に回ることができます。

あれ?けどもう人々が必要としている定番のサービスは出尽くしているのでは?

その通り。定番サービスは出尽くしています。けれど、定番サービスにも実は新しいジャンルが日々生まれているのです。

イメージしやすいように、ラーメンで例えてみましょう。

ラーメンは、昔からある定番メニューです。

けど、毎日、どこかで新しいラーメンが誕生していますよね。

私が子供の頃は、ラーメンといえば、醤油ラーメンか味噌ラーメンだったのですが、気づいたら魚介ラーメンだの、とんこつ醤油ラーメンだの、どんどん新しいラーメンが出てきました。今では普通です。

つまり、ラーメンという定番メニューでも、ちょっと捻りを加えたり、新しい流行が発生したらそこに新ジャンルが誕生するのです。

この新しい新ジャンルが実際にブームになれば、最初にそのジャンルに進出したラーメン屋は成功を納めます。

これが先行者メリットであり、追従しようとするライバルを阻むネットワーク効果を獲得したことになります。

では、話を個人開発に戻しましょう。

先ほど例に挙げたメモ帳アプリは、昔からあるド定番アプリです。

けれど、何か新しい便利な機能をつけたメモ帳アプリは、新ジャンルであり、そこにいち早く参入すれば、先行者メリットを獲得できます。

そんなに都合よくメモ帳アプリで新ジャンルが生まれる?と疑ったあなた、おっしゃる通りです。確かに、そこまでたくさん新しいジャンルは生まれません。けど、チャンスは思っているより多く到来しています。

例えば、iPhoneのメモ帳アプリなら、少し前にiPhoneの新機能としてロック画面にアプリを表示できるようになりました。

ロック画面ですぐに自分のメモをみたい人はそれなりにいると思います。

ですから、どこよりも早くロック画面に対応したメモ帳を作ってリリースできれば、その分野では先行者となれます。

個人開発の強みである「技術、組織の制約がない」「1人(もしくは少数)だから可能な圧倒的な開発スピード」を活かせば、どこよりも早くリリースできるはずです。

このように、ド定番アプリといえど、常に先行者になれるチャンスは転がっているのです。

ということでまとめます。

  • インターネットは、ネットワーク効果による参入障壁が強固なので、先行者メリットを狙おう。
  • そのためには、定番アプリの新分野を開拓するのが良い。

上記の要約はChatGPTにしてもらいました。この辺も新ジャンルですよね。色々定番アプリと組み合わせられそうですね。

終わり。

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